ITパスポート試験テクノロジ系のオリジナル問題
【問題-1】次の中から2進数101010を3倍したものを選べ。
- (ア)1010101
- (イ)1101100
- (ウ)1110010
- (エ)1111110
【問題-2】次の説明にあてはまるものをデータ構造を選択肢から選べ。「先に入ったものから先に出す先入れ先出し方式のデータ構造」
- (ア)キュー
- (イ)スタック
- (ウ)リスト
- (エ)配列
【問題-3】DRAMの特徴として正しいものを選べ
- (ア)読み出し専用のメモリ領域
- (イ)キャッシュメモリに使用される
- (ウ)SRAMよりも高速でアクセスできる
- (エ)リフレッシュによる再書き込みが必要
テクノロジ系オリジナル問題の正解
【正解-1】次の中から2進数101010を3倍したものを選べ。
(エ)1111110
- 2進数101010を10進数に変換すると42(32+8+2)
- 42を3倍して126
- 126を2進数に変換すると1111110(64+32+16+8+4+2)
【正解-2】「先に入ったものから先に出す先入れ先出し方式のデータ構造」
(ア)キュー
- 先入れ先出し方式(FIFO)のデータ構造はキュー
- 後入れ先出し方式(LIFO)のデータ構造はスタック
- FIFO は First In First Out の、LIFO は Last In First Out の略
【正解-3】DRAMの特徴として正しいものを選べ
(エ)リフレッシュによる再書き込みが必要
- DRAMは電荷により情報を保持しており、リフレッシュによる再書き込みが必要
- SRAMはリフレッシュが不要で、DRAMよりも高速
- DRAMはDynamic RAM、SRAMはStatic RAMの略(RAM=Random Access Memory)
ITパス試験対策:テクノロジ系で覚えておきたいポイント
2進数と基数変換の問題はテクノロジ系でよく出る問題の一つです。落ち着いて解けば確実に正解できる問題ですので、苦手意識など持たないようにしておきましょう。
2進数の基本
- 0と1だけで数字をあわらす
- 1の次は桁が上がる
- 2進数(10進数)の例…0(0),1(1),10(2),11(3),100(4),101(5)
2進数→10進数の変換
- 一桁目から順番に見て「1」なら、1,2,4,8,16,32,64…(2倍で続く)を足す
(例)101010の変換
- 「1」となっているのは、下から二桁目、四桁目、六桁目
- 「1,2,4,8,16,32,64…」の二番目(2)、四番目(8)、六番目(32)を足す
- 2+8+32=42(答え)
データ構造
プログラミングの経験がない人にとっては「データ構造」が何のことなのか分からないかもしれませんが、試験対策として一通り理解しておく必要があります。
データ構造とは、コンピューター上のメモリ(記憶領域)にデータを配置する方法のことです。試験でよく出るのは「キュー」「スタック」「リスト」「配列」の4つです。
「キューとスタック」「配列とリスト」の組み合わせで覚えるのがコツです。覚えるポイントは、キューが先入れ先出し(FIFO)、スタックが後入れ先出し(LIFO)です。ポインタと呼ばれるデータの格納場所を示すものがあるのがリスト、ないのが配列です。
記憶装置
あまり実務上は必要とされない知識ですが、試験対策として覚えておくべき用語があります。記憶装置に関しての用語もその一つです。基本的に単語の意味さえ知っておけば十分ですので、下記に簡単にまとめました。参考にしてみてください。
- 記憶装置は大きく分けて「主記憶装置」と「補助記憶装置」の2つ。
- 主記憶装置は、データやプログラムを一時的に保存する領域でメモリと呼ばれる。
- 補助記憶装置は、データやプログラムを保存する領域でハードディスクやDVDなど。
- メモリは、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)の2種類。
- RAMは電源を切ると内容が消える、ROMは電源を切っても内容が保存される
- RAMはDRAM(Dynamic RAM)とSRAM(Static RAM)の2種類
- DRAMは主記憶に使われ、SRAMはキャッシュメモリに使われる
- ROMはマスクROMとPROMの2種類
- 書き込みが出来ないのがマスクROMで、書き込み可能なのがPROM