ITパスポート試験テクノロジ系の過去問類似問題
ITパス試験の過去問からテクノロジ系問題の類似問題を作成しました。
【問題-1】暗号化に関する説明で正しいものを選べ
- (ア)代表的な共通鍵暗号方式にはRSA方式や楕円曲線暗号方式がある
- (イ)公開鍵暗号方式では暗号化に用いる鍵を通信相手ごとに変える必要がない
- (ウ)通信相手が多いと共通鍵暗号方式のほうが公開鍵暗号方式よりも必要な鍵の数は少ない
- (エ)共通鍵暗号方式は不特定多数の相手とやり取りする際の暗号化方法として適している
【問題-2】MTTRはシステムにおける何を評価する指標として適切か次の中から選べ
- (ア)信頼性
- (イ)保守性
- (ウ)可用性
- (エ)保全性
【問題-3】関係データベースにおいて行を一意に特定するためのキーを何と呼ぶか
- (ア)主キー
- (イ)外部キー
- (ウ)ワンタイムキー
- (エ)インデックスキー
テクノロジ系類似問題の正解
【正解-1】暗号化に関する説明で正しいものを選べ
(イ)公開鍵暗号方式では暗号化に用いる鍵を通信相手ごとに変える必要がない
- 通信相手ごとに暗号化に用いる鍵が必要なのは共通鍵暗号方式
- RSA方式や楕円曲線暗号方式は、公開鍵暗号方式のもの
- 通信相手が多い場合は公開鍵暗号方式のほうが必要となる鍵の数は少ない
- 不特定多数の相手とやり取りする際の暗号化は公開鍵暗号方式が適している
【正解-2】MTTRはシステムにおける何を評価する指標として適切か次の中から選べ
(イ)保守性
- MTTRとは Mean Time To Repair の略で平均修理時間のこと
- 保守性(修理のしやすさ)を測る指標として用いられる
- 信頼性を測る指標はMTBF、可用性を測る指標は稼働率
【正解-3】MTTRはシステムにおける何を評価する指標として適切か次の中から選べ
(ア)主キー
- 関係データベースにおいて行を一意に特定するのは主キー(Primary Key)
- 外部キー(Foreign Key)は表(テーブル)同士を関連付けるためのもの
- インデックスキーは検索を早くするために作られるもの
ITパス試験対策:テクノロジ系の重要ポイント
暗号化技術
知らずに使っているのが暗号化技術ですが、試験には知識問題が出題されます。暗号、復号など言葉の違いがわからないと問題の意味すら把握できないこともあるので、基本的な用語は覚えておく必要があります。暗号した文を元に戻すことを復号といい、暗号化されていない文のことは平文と呼びます。
公開鍵方式は、送信者が公開されている受信者の鍵を使用して暗号化します。受信者は自分しか持っていない復号用の鍵で暗号化された文を復号します。公開されている鍵では複合できません。このため、公開されている一つの鍵を異なる送信者が使うことが可能となります。
共通鍵方式は、暗号化する鍵と復号化する鍵が同じです。そのため、送信者と受信者以外にはこの鍵を知られないようにする必要があり、送信者ごとに鍵を変える必要があります。
システム信頼性評価
システムの信頼性を評価する指標については用語問題のみならず計算問題も出題されます。計算問題は「MTTRとして正しい値を選べ」といった問題です。まずは、用語の意味を覚えておかないと、正解することはできないので整理しておくことが必要です。
信頼性評価に関するポイント
- システムの信頼性は、信頼性、可用性、保守性で評価される
- 信頼性(Reliability)は、システムの故障しにくさを評価しMTBF(平均故障間隔)で測る
- 可用性(Availability)は、システムが使える状態にあるかを評価し、稼働率で測る
- 保守性(Serviceability)は、修理のしやすさを評価し、MTTR(平均修理時間)で測る
- この3つの頭文字を取ってRASと略されることもある
データベース
データベースに関する専門用語もITパスポート試験では出題されます。ちなみに、関係データベースとは表形式で1行ごとにデータが収納されているもので、単にデータベースと呼ばれることもあります。
他にもデータベースの形式はありますが、ITパスポート試験では関係データベース(別名リレーショナルデータベース)さえ覚えておけば十分です。
関係データベースに関するポイント
- 表形式でデータを格納
- 1行(ひとつのデータ)に複数の項目(ID、名前、年齢、生年月日など)を持つ
- 項目のことをキーと呼ぶ
- キーには主キー、外部キー、インデックスキーがある
- 主キーは、ほかのデータとは重複しない値で、データを特定できるもの
- (例えば、IDを主キーとすれば、名前、年齢、生年月日が同じでも区別できる。)
- 外部キーは、ほかの表と関連付けるためのキー
- インデックスキーは、検索を早くするために作られるもので、主キーをインデックスキーとすることもある