ITパスポート試験対策(ストラテジ系 経営戦略)

ストラテジ系試験範囲「経営戦略」の内容

システム構築の目的は業務効率化や売上増などがありますが、最終的にはビジネスに貢献することです。その点で経営戦略をシステム構築は密接な関係にあります。

 

このためITパスポート試験でも経営戦略に関する問題が出題されます。
試験で問われるのは、実践的な知識というよりも、理論的な考え方です。

 

具体的には経営戦略を立案する際のフレームワーク(枠組み)について、どんなものがあるのかと、その用語を知っておけば十分です。

 

「この分野での必須知識」に主なものをまとめましたので参考にしてみてください。

 

ITパスポート試験での「経営戦略」の位置づけ

系統大分類中分類
ストラテジ系企業と法務企業活動
法務
経営戦略経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
システム戦略システム戦略
システム企画
マネジメント系開発技術システム開発技術
ソフトウェア開発管理技術
プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント
サービスマネジメントサービスマネジメント
システム監査
テクノロジ系基礎理論基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステムコンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素ヒューマンインターフェース
マルチメディア
データべ^ス
ネットワーク
セキュリティ

「経営戦略」はストラテジ系の3つの分類の中の一つにあたります。

この分野での必須知識

「経営戦略」で覚えておかなければならない知識は下記となります。

 

SWOT分析

  • 経営戦略をたてるにあたり現状を分析するための手法の一つ。
  • ビジネスを内部要因(自社)と外部環境(市場など)に分けて考える。
プラス マイナス
内部要因 強み(Strength) 弱み(Weakness)
外部環境 機会(Opportunity) 脅威(Threat)

 

5つの競争要因

  • ビジネス環境を分析する手法のひとつ。
  • ファイブフォース分析とも呼ばれる。
  • 競争要因を下記の5つに分けて考える。
  1. 新規参入の脅威
  2. 買い手の交渉力
  3. 売り手の交渉力
  4. 代替製品・サービスの脅威
  5. 既存企業間の敵対関係

3つの基本戦略

  • 企業が取るべき競争戦略を下記の3つに分けたもの。
  1. コスト・リーダーシップ戦略
  2. 差別化戦略
  3. 集中戦略

 

プロダクトポートフォリオマネジメント

  • 経営資源の最適配分を決定するために事業を分類する方法。
  • 市場成長率(事業の魅力度)と市場占有率(自社の強さ)で事業を下記の4つに分ける。
市場成長率(高) 市場成長率(低)
市場占有率(高) 花形 金のなる木
市場占有率(低) 問題児 負け犬

 

プロダクトライフサイクル

  • 商品が市場に投入されてから衰退するまでの段階を分類したもの。
  • 市場成長率と市場占有率で事業を下記の4つに分ける。
  • 導入期→成長期→成熟期→衰退期の順で推移する。
市場成長率(高) 市場成長率(低)
市場占有率(高) 成長期 成熟期
市場占有率(低) 導入期 衰退期

試験によく出る用語一覧

「経営戦略」分野でITパスポート試験によく出る用語には下記のようなものがあります。

SCM、ERP、CRM、MRP、BPR、BSC分析、CSF分析、SWOT分析、バリューチェーン、バリューエンジニアリング、マトリックス組織、コアコンピタンス、重要成功要因、ファブレス生産方式、マーケティングミックス、データマイニング、データウェアハウス、ファブレス、オフショア、ジャストインタイム方式、プロダクトライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)

紛らわしい用語

「経営戦略」分野での紛らわしい用語には下記のものがあります。

 

MBO 経営陣が株式を取得し経営権を得る
MBI 投資家が企業を買収し経営陣を送り込む
LBO 買収先の資産を担保に借入れた資金で買収する
TOB 買い付け価格を公開して不特定多数の株主から株を買い集める

※いずれも買収方法についての用語。M&AはMergers(合併)and Acquisitions(買収)の略。

 

KGI Key Goal Indicator 重要目標達成指標
KPI Key Performance Indicator 重要業績評価指標

※いずれも業務プロセスをモニタリングするための指標。バランススコアカード(BSC)分析などで用いられる。

 

マーケティングの4P Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)
マーケティングの4C Customer value(顧客価値)、Customer cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)

※ いずれもマーケティングを構成する要素のこと
※ 4Pが販売者の視点なのに対して、4Cは顧客の視点となっている

動画で学ぶならコチラ

page top