ITパスポート試験の価値はどのくらいか
IT系の資格は公的な国家資格から民間資格までいろいろなものがありますが、そのなかでITパスポート試験は最も簡単なレベルに分類されます。
このためITパスポート試験の価値はSEやプログラマーなどの技術力をあらわすものとしては高くありません。ただし、だからと言って価値がないわけではありません。
ITパスポート試験の価値
ITパスポート試験は技術者だけでなく、ベンダー企業の営業やユーザ企業側の担当者なども受験する試験となっています。
このため、テクノロジ分野に関する問題だけでなく、ストラテジ、マネジメント分野も試験範囲に含まれています。これが実務面で役立ちます。
SEにしてもプログラマーにしても要件定義などで他の部門の人と話をすることが現場では良くあります。このときに技術者だからと言ってテクニカルな話ばかりするわけにはいきません。
ITパストート試験でいえば、マネジメント、ストラテジに関することも打合せでは出てきます。
こうした面の知識もあれば話の通じる技術者として相手から信頼されます。
IT業界で働くなら最低限知っておかないといけないことが試験範囲
ITパストート試験の範囲はIT業界で働くなら最低限知っておかないといけないことばかりです。この資格を持っていなくても、こうしたことを知っているのなら問題ありません。
ただ、ストラテジやマネジメントについて知らないことがあれば、どこかで勉強しなければなりません。それが効率的に勉強できるのがITパスポート試験でもあります。
そうした意味で、ITパスポート試験は資格を持っていることに価値はありませんが、その勉強をすることには価値があると言えます。